
【理系のお仕事】派遣or正社員?理系出身者はどちらで働くべき?

私たちが仕事をするうえで、雇用形態に関しては派遣や正社員、パートタイムなど選択肢があります。どちらを選ぶべきなのか、自身の働き方にはどちらが合っているのか、何を基準に決めたらいいのかなど、気になることは多いのではないでしょうか。
今回は、理系出身の方が働く場合に注目し、派遣と正社員どちらで働くほうがいいのか、選び方や選ぶときのポイント、注意点などをご紹介します。
目次
理系の仕事は派遣か正社員か?
理系出身者が派遣と正社員のどちらを選ぶべきなのかを考えていく上で、理系出身者の仕事にはどんな仕事があるのか、派遣と正社員の雇用形態の違いなどについて理解しておく必要があります。
ここでは、理系の仕事や雇用形態の違いなどを解説していきます。
理系の仕事にはどんな仕事があるの?
理系出身者に向いている仕事としては、以下のような職種の仕事が挙げられます。
・製薬メーカーでの安全性関連業務やDI業務
・化粧品メーカーでの成分分析・品質管理業務
・自動車部品メーカーでの部品の測定業務
・金属材料メーカーでの分析・評価業務
・さまざまな業種での開発部門での実験業務
・さまざまな業種での研究開発業務
これらはあくまで一例に過ぎません。理系出身者が行える仕事は非常に幅広く、研究開発職や専門的知識を要する理系事務職、MRなどさまざまな仕事があります。
雇用形態の違い
理系出身者が仕事を選ぶ上で、自身の都合で正社員や派遣、契約社員、パート・アルバイトなどさまざまな雇用形態を選択することができます。
その他にも、フルタイムの正社員よりも所定の労働時間や労働日数が短い短時間正社員、プロジェクトや業務の一部のみ任される業務委託契約や家内労働者、自宅などでオンラインで仕事を担当する自営型テレワーカーなど、時代が進むにつれて選択肢は幅広くなっています。
派遣か正社員かどうやって選ぶの?
仕事を決めるうえで、派遣や正社員などの雇用形態を選択することができますが、どのように選べばよいのでしょうか。
ここからは、派遣と正社員を選ぶ基準や選ぶ際のポイント、注意点などを解説していきます。
派遣と正社員を選ぶ基準
派遣か正社員かを選ぶ基準としては、以下のような基準が考えられます。
・ライフスタイルなど自身が求める条件の優先順位で選ぶ
・自身のキャリアプランで選ぶ
以下、順に解説します。
●自身が求める条件の優先順位で選ぶ
かつて、日本のサラリーマンといえば、「24時間働けますか?」というCMが大流行したように、仕事中心の生活が一般的でした。
しかし現代では、自身の都合に合わせて、仕事とプライベート、どちらも充実させるワークライフバランスの考え方が進んでいます。
正社員か派遣かを選ぶ際には、ワークライフバランスを重視した自身のライフスタイルやライフプランニングなどに合わせて、自身が求める仕事の条件に優先順位をつけて選ぶことが一般的です。
たとえば、配偶者の転勤に合わせてすぐに転職できること、結婚・出産・育児などライフイベントに合わせた柔軟な働き方を選択すること、育児・家事と仕事との両立ができること、起業準備や資格取得など時間を確保しつつもスキルや経験を蓄積することなど、自身の条件に優先順位をつけて勤務形態を選ぶことが基準の1つとなっています。
●自身のキャリアプランで選ぶ
派遣か正社員か選ぶもう1つの基準としては、自身のキャリアプランを考慮して選択するということがあります。
たとえば、自身が将来的に研究開発職のスペシャリストを目指しているのだが、現在は事情があって別の職種に就いていて、研究開発職のスキルや経験を蓄積したくともできなかった場合、正社員ではなく派遣を選ぶことによって、研究開発職のスキルや経験を積める職種に就業できるということがあるのです。
前提として、正社員として研究開発職に転職するハードルが高いということがあります。この点は、派遣であれば転職のハードルが下がるので、キャリアプランを重視して雇用形態を選ぶといったことが考えられます。
将来的に、自身が目指しているキャリアプランを実現するために、現状では何をすべきなのかを明確にする必要があります。そのため、現在の仕事の条件で選ぶのではなく、スキルアップや経験値向上など、将来のキャリアプランにつながる選択肢を優先させることが重要になるのです。
他方、キャリアプランが明確になっている場合に、結婚・出産・育児・配偶者の転勤などで希望の職種から一度離職したが近い将来復帰を考えているといったケースでも、派遣を選ぶことで仕事復帰のリハビリに利用するといったことが可能になります。
選ぶ際のポイントや注意点
理系出身者が派遣か正社員か選ぶ際には、注意しなければならないことやポイントを押さえておくことが必要です。
派遣を選ぶときに注意しておきたい点は、多くの派遣契約が3ヶ月更新制であるということです。配偶者の転勤など、ライフイベントに対応しやすい柔軟な働き方ができるといったメリットと捉えられる点ではありますが、同時に3ヶ月で契約更新ということは、派遣契約を更新できないというリスクもあるということを知っておく必要があります。
さらに、ときには派遣社員のことを理解していない親族や知人など周囲の人から、「派遣は非正規雇用で安定しない雇用形態」などいったマイナスイメージを持たれてしまうことがあるというデメリットも考えておきましょう。
一般的には、派遣社員でもフルタイムでの勤務であれば、社会保険完備など正社員と変わらない勤務条件を取得できるケースもあります。
派遣を上手に活用するポイントとしては、メリットだけでなく、デメリットもしっかりと理解しておくことが大切です。
以下、簡単に正社員と派遣のメリット・デメリットをまとめておきます。
メリット | デメリット | |
正社員 | ・安定している
・給与が高い ・福利厚生は充実している |
・人間関係に問題があっても簡単には離職できない
・採用のハードルが高い |
派遣 | ・ワークライフバランス(仕事と生活の調和)が保てる
・スキルアップが図れる/知識や経験が豊富になる ・やりたい研究ができる ・人間関係を気にしなくてよい ・派遣から正社員になる道もある |
・雇用が不安定である
・責任のある大きな仕事には従事できない ・給与面や福利厚生面が期待できない ・組織の中での出世ができない |
さらに、理系出身者の仕事に関する派遣と正社員の違いを知っておくこともポイントの1つです。
以下、派遣と正社員の違いを簡単にまとめましたので、参考にしてください。
正社員 | 派遣 | |
立場の違い | 正規社員 | 非正規社員 |
職務内容の違い | 管理系の仕事や実験関連以外の業務も担当 | 主に実験関連業務の補佐 |
給与面の違い | 高い傾向 | 正社員よりは低い傾向 |
福利厚生 | 充実している | 充実していない(制度がない場合もある) |
まとめ
ここまで理系出身者の就職において、派遣と正社員のどちらで働くほうがいいのか、選び方や選ぶときのポイント、注意点などをご紹介しました。
理系出身者が働く上で、派遣か正社員か決めるには、自身の基準をしっかりと明確にすることが重要です。
理系出身者が派遣や正社員どちらを選ぶにしても、転職を成功させるには理系の転職に特化した転職エージェントを活用することをおすすめします。