バイオ系研究職のお仕事とは?活躍できる職場・年収事情、転職のコツも解説!

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「バイオ」すなわち、生物系の研究職は、医薬品・食品・環境関連の企業・研究施設、さらにバイオベンチャーなどでの研究と、活躍の幅が広い職種です。どんな職場で活躍できるか、年収事情や転職事情はどうかなど、バイオ研究職の方の仕事についての情報をまとめました。これからバイオ系研究職で働きたい方は、ぜひキャリアプランの参考にしてください。

 

バイオ系研究職が活躍する職場とは?

主にバイオ系研究職を志望する方に向けて、仕事内容の詳細、活躍の可能性が見込める職場ややりがい、転職事情について、まず概要を説明しま

 

バイオ系研究職の仕事とは?

バイオ系研究職の仕事内容は多岐にわたります。下のように、一例をあげるだけでも幅の広がりがある仕事内容であることがわかると思います。

 

・機能性食品やバイオ食品の研究開発

・農作物・魚類・家畜の品種改良や生産性向上の研究開発

・動物細胞を利用した薬理の研究

・石油系素材から植物性の素材への置き換えの研究  など

 

これらの仕事の中で、どの仕事にも共通する一般的な概要を以下に示します。

 

・研究計画の立案

新たな研究プロジェクトや、実験の計画を立てることが仕事のスタートです。具体的な研究テーマや目標を設定し、実験方法やデータ収集手法を決定します。

 

・実験の実施

研究室内で実験を行います。細胞培養、動物実験、分子生物学的な実験、試験管内での化学反応など、様々な手法を使用してデータを収集します。

 

・データ解析

実験結果から得られたデータを分析し、パターンや傾向を見つけ出します。統計解析やバイオインフォマティクスツールの使用などが含まれます。

 

・結果の評価

データ解析の結果に基づいて、研究の進捗や成果物の評価を行います。仮説が支持されたかどうかを判断し、研究方針の修正や次のステップの計画を立てることもあります。

このように、実験業務が中心となりますが、文献調査や、論文執筆・発表などの仕事、実験装置や設備の管理などの仕事もあります。

いずれも専門的な仕事ですので、専門分野に関する継続的な学習ももちろん仕事の一部となります。具体的な研究分野やプロジェクトによって若干異なるかもしれませんが、科学的な探求心と専門知識を活かして研究を進める役割が共通しています。

 

活躍の場は多種多様!こんな分野で活躍中

バイオ系研究職は活躍の場が広く、医薬品・食品・環境業界などでの勤務が可能です。官公庁・地方自治体の研究所などにも、活躍の場は安定的にあります。

人気メーカーの場合、新卒の就職では非常に狭き門となることもあります。しかし、需要が拡大し、注目されているヘルスケア業界でも、今後バイオ系研究職の需要は伸びる予測です。また、健康食品・機能性食品も需要が伸びている分野です。

生物系・農学系・医学系の基礎研究のほか、疾病の治療、健康によい食品の開発、環境問題の解決など、社会に役立つ応用分野での活躍が期待されています。

 

バイオ系研究職のやりがい

バイオ研究職は、社会問題の解決を支える職業であるだけに、人の役に立ち、やりがいも大きい仕事です。

バイオ研究は医療、農業、環境など多岐にわたる分野に影響を与えます。自分の研究成果が社会全体に貢献することにより、大きなやりがいを感じることができます。例えば、環境系なら、バイオ燃料・温暖化した環境に適合した農作物の品種の開発など、やりがいのある課題は多いものです。

一方、問題解決に必要な方法を発見できることがやりがい、という方もいます。問題に対する独自のアプローチを考え、実際にそれを試してみる過程は、創造性を発揮するチャンスでもあります。

加えて、バイオ系の科学分野には未知のことの多く、生命や健康・環境などの仕組み・メカニズムを専門とされているには、日々発見することも多い仕事です。発見=やりがい、と感じる人も多いようです。

 

バイオ系の転職事情とは?

専門領域により転職の可能性には幅があるものの、視野を広げて探すと転職も必ずしも難易度の高いものではありません。

ただし、バイオ系研究職の転職事情は、いくつかの要因によって影響を受けます。以下に転職の難易度を左右するポイントをあげますので、チャンスを広げる検討のためにお役立てください。

 

・需要と市場動向

バイオテクノロジーや医療分野などの需要が高まっているため、バイオ系研究職の求人が比較的豊富な場合があります。特に新しい治療法や製品の開発に関わるポジションには需要がありますので、思い切ってチャレンジしてみるのもよいでしょう。

 

・専門知識とスキルセット

バイオ系研究は高度な専門知識と実務経験が評価されることが多いです。他の分野への「つぶしが効きにくい」面はあるものの、特定の分野や技術に精通している場合、状況の変化で急に需要が急増するようなこともあります。マッチした分野の求人情報は常に最新のものを収集するようにしましょう。

 

・研究テーマや分野

バイオ系研究は幅広い分野にわたります。自分の専門分野や興味を踏まえて、転職先での研究テーマやプロジェクトがマッチするかどうかを考慮することが重要です。特に自分の経験を活かせる分野であるかどうかは、充分に検討しましょう。

 

 

バイオ系研究職のスキル・学歴は?

バイオ系の研究職は、出身学部にかかわらず、高度なスキルが求められます。バイオ+IT、バイオ+エンジニアリング系スキルなどの組み合わせで、活躍の場が広がる傾向が強いことも特徴です。

 

出身学部問わず専門知識を要求される

バイオ系研究職のバックグラウンドは、主に理学部・農学部・薬学部出身の方が多いものの、実際はもっと幅が広いものです。経験と専門知識が重視され、新卒以外は学歴のみが大きく左右することはないと思われます。ただし、プロジェクト内容によっては、修士号・博士号を要求されることが

 

専門知識にスキルをプラスするなら?

専門知識にスキルをプラスするなら、データ解析に役立つプログラミングスキルや、プロジェクトマネジメントの経験やスキルは転職・キャリアアップに有利に働きます。さらに、海外文献を多く参照する機会があれば英語の読解スキルなどは、役立つスキルです。

 

バイオ系研究職の働き方・年収は?

バイオ系研究職の年収事情は、平均よりも高めです。さらに、働き方も正社員にとらわれずに働けるなど、キャリアアップを狙いながら派遣で働くのも得意分野が生かせて長期的にプラスになるようなこともあります。詳しく年収・働き方事情を見てみましょう。

 

バイオ系研究職の平均年収は?

日本国内のバイオ系研究職の平均年収は、おおよそ660万円が平均値とされています。日本のサラリーマンの平均年収より、約200万円高い値です。管理職、上級職の製薬会社やメーカーの求人では1000万円を超えるものもみられます。

 

キャリアは多種多様、柔軟な働き方が可能

バイオテクノロジーの分野を生物の基礎研究だけに限ってしまうと、狭き門と思えるかもしれません。しかし、薬学・ヘルスケア・食品などの領域に広げて考え、開発まで視野に入れると、民間企業を中心に多くの求人があります。

また、実際の業務内容は多様であり、実験の補助職的な業務から、データ分析・調査・研究文書の作成・あるいはバイオ系の特許関係事務など、様々な業務があります。

キャリアが多様であると同時に、働き方も正社員だけに限りません。派遣・契約社員・業務委託などの形態で短期から長期までプロジェクトを選びながら、参加することができます。

 

派遣で得意分野を生かすことも!

専門分野や、経験により仕事の内容を左右されることが多いバイオ系の研究者ですが、経験さえあれば派遣で得意分野に絞って活動することなど、柔軟にキャリアプランを設定することが可能です。

その後のキャリアアップのため、あるいはライフイベントに合わせて一時的に派遣で働くなど、働き方を柔軟に変えながら、チャンスを狙うこともできます。

 

 

まとめ

医薬品・食品・環境分野など、活躍の可能性を広げられるバイオ系研究者は魅力的な職種の1つです。専門性にプラスアルファのスキルがあれば、さらに活躍の場を広げることが出来ます。長期的な見通しをもって、キャリアプランを上手に立てみましょう。

RDサポートなら、派遣からキャリアプランを柔軟に描くことができます。バイオ系研究関連の仕事も案件数が豊富です。得意分野を生かして、派遣から長期的なキャリアプランを描いてみませんか?

 

 

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